2019年6月13日(現地時間)、2019シーズンのNBAファイナルは第6戦で幕を閉じました。
NBA史上4チーム目となるスリーピートを目指したウォリアーズと、創設24年目にして初のNBA制覇を目指したラプターズの最終決戦は、4勝2敗でラプターズが初の栄冠を手にすることになりました。
私が録画放送を見終わって、丸一日経ちました。ようやく気持ちの整理が付いてきたので、全6戦を見た感想など書いていきたいと思います。
創設24年目にして初のNBAファイナル出場・優勝を達成したラプターズ
まずは優勝したラプターズを誉めたたえるべく、彼らに焦点を当てます。
お祭りに沸くカナダ・トロント
1995年にチームが創設されて以来初のNBAファイナル出場を決めたラプターズ、これは史上初めてアメリカ国外でNBAファイナルが行われた瞬間でもありました。
ホームのトロントだけでなく、カナダ中が大騒ぎ。スコシアバンクアリーナで行われた3試合は、いずれもオラクル・アリーナよりもうるさいのでは?と思うくらいの大歓声が最後まで続いていました。
優勝の立役者、カワイ・レナードがファイナルMVPを受賞
何と言ってもラプターズ優勝の大きな要因はエース、カワイ・レナードの活躍でした。もちろんシーズンや東のプレイオフでも躍進の原動力となる活躍を見せていましたが、ウォリーアズファンの私にとっては「こんなアンストッパブルな選手だったの?!」という驚きを隠せないファイナルでの活躍でした。(シーズン中の対戦はレナード休養日と被ったりしてたのもありましたが)
2x NBA Champion
2x #NBAFinals MVP
15th Overall Draft Pick in the 2011 #NBADraft@kawhileonard pic.twitter.com/zvbe7w0EhG— NBA Draft (@NBADraft) 2019年6月15日
特に第5戦の4Q、勝負を決めに行ったと思われるレナードの猛攻は凄まじかった。。その後スプラッシュブラザーズの3Pで辛くも勝ちを拾いましたが、あそこで一旦は負けを覚悟したくらいでした。
レナードはファイナルで、平均28.5点、9.8リバウンドを記録し、スパーズ時代の2014年以来2度目となるファイナルMVPを獲得しました。2つの異なるチームでファイナルMVPを獲得したのは、カリームアブドゥルジャバーとレブロンジェームズについで3人目ということですから、凄さがわかりますね。
レナードだけでない、脇を固める選手たち
もちろんラプターズはレナードのワンマンチームでなく、ベテランのカイル・ラウリーやシーズン途中に獲得したマルク・ガソルなど、他にも素晴らしい選手がいるのは分かっていましたが、、、
正直ここまでやると思っていなかった選手がいます。それがフレッド・バンブリートでした。
3年目の若手であり、身長は183cmと小柄ですが、カリーへのしつこいディフェンスに加え、勝負どころでのタフショット。。これがラウリーやダニー・グリーンの代わりにベンチから出てくるのですから、たまらんかったです。
同じベンチメンバーではイバカも良かったですね。ガソルをファウルトラブルに追い込んでも中外でも点が取れて、凶悪なブロックショットを持っているイバカに苦しめられました。
3連覇を逃したウォリアーズ
最後まで怪我にないたシーズン
さて、ウォリアーズです。
昨シーズンオフにカズンズを獲得し、スリーピートを合言葉に突き進んできましたが、プレイオフではほとんどオールスターメンバーが揃いませんでした。
カズンズがプレイオフ1回線の第2戦で離脱し、ファイナルから戻ってきましたがKDはファイナルの第6戦のわずか10分しか出場できませんでしたから、ゲームを通じてオールスターメンバー五人が揃ったのは、プレイオフ初戦の1試合のみだったということになります。
このファイナルでも、KDやルーニー、そしてトンプソンが怪我で欠場する試合がありました。たらればですが、彼らが万全であれば、また違った結果となったかもしれません。というか、ファンとしては結果がどうであれ、万全の状態のファイナルが見たかった。。
優勝よりも重要なものを失ってしまったかも・・・
すでにご存知の通り、デュラントとトンプソンはこのファイナル中に、それぞれ選手生命に影響を及ぼしかねない大怪我をおってしまいました。。
デュラントは強行出場した第5戦で右アキレス腱断裂、トンプソンは第6戦で右膝前十字靭帯断裂と、来シーズンに影響があることは必至。二人ともキャリアの最も脂の乗った時期にきているだけに、ここから先の選手生命にも影響が出ないか心配されています。
Kevin Durant injury update: pic.twitter.com/dAYNGie8Ji
— Warriors PR (@WarriorsPR) 2019年6月12日
今年のFA市場にも影響が出ることは間違いない
さて大怪我からの復帰時期がいつ頃になるか、今後注目されるデュラントとトンプソンですが、この2人実は今オフにFAを取得するんですね。
デュラントはニックスへの移籍が噂されており、また生え抜きのスターであるトンプソンも、マックス契約が提示されなければレイカーズへの移籍の可能性があるのでないか、などシーズン中から移籍のニュースが流れていました。
今回のこの大怪我によって、彼らの移籍がどうなるのか。恐らく彼ら2人の獲得を検討していたチームは再検討を余儀なくされることでしょう。
そして、それはウォリアーズも同様です。来シーズン以降の契約をどうするか、これから頭を悩ませることになるでしょう。
ファンとしては、願わくば彼らが残留し、新アリーナのチェイスセンターで復帰したところを見たいものです。
日本時間6月21日には、NBAのドラフトが行われます。日本人としては八村塁選手がどのチームに指名されるのかが気になりますが、ウォリアーズやその他のチームのドラフトからも、目が離せません。
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